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VOL.112 タントアン瓦橋の市場にて・その2

release : category : ベトナム〜おいしい散歩〜

フエにあるタントアン瓦橋の市場にて。その1のつづきです。 cau ngoi thanh toan-1

市場でみかけたワンシーン。あひるの家族でしょうか?

日本に暮らしていると日常では気づけないこと、命をいただいていることを実感します。

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元気のよい生きた雷魚が売られていて、ここでも扇風機のカバーが再利用されています。

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淡水魚でしょうか?かすかに息をしていました。

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大きな包丁でトン!といきおいよく魚のひれを切り、さばいていきます。

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市場に停められていた自転車。

魚を入れる銀色のたらいにお盆、プラスチックのざるに、テープで編んだバッグはすり切れるほどに使い込まれています。

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これはお茶の葉です。

お茶のいれ方は、生の葉をちぎり軽く手でもんでから、保温性のある鍋に入れ、熱湯を注いで抽出します。みずみずしい香りと甘味があり渋くなくて飲みやすいです。

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お茶売り場に、ビンロウ売りのおばあさんがいました。ビンロウの実と石灰をキンマの葉で包んで、噛む嗜好品です。
タントアン瓦橋付近に住むおばあさんたちは、今もビンロウをたしなんでいるようです。

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こちらはベトナム名物、Hột vịt lộn(ホッ・ヴィッ・ロン)。

「ホビロン」という孵化する前のあひるの卵を茹でたものです。

塩・こしょう・レモンに、香り高いRau răm (ラウ・ラム)という解毒作用のあるハーブと一緒に食べます。

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見た目はインパクトがありますが、茶碗蒸しのような出汁がでていておいしいです。

忙しくて疲れているとき、元気をつけたいときに、大人から子どもまで気軽に食べています。

 

フォトグラファー 青木由希子